共に過ごした時間は長い。人間で言うならば、何度も転生を繰り返し、巡り会った時間だ。 だがそれはあくまで人間の概念であり、聖族も魔族もそこに特別な意味を重く置くことはない。価値がないわけではないが、『寿命…
Boutonniere
柴さんが、シムのポーズスクショからイラストを起こして描いてくれました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖° まさか花まで丁寧に描いてくれるとは思っておらずびっくり。力作です!! 落書きをアップしている…
【20170813】Can’t wait 「待ちきれない」
湯船で温まりすぎた肌に、心地よくひんやりとした手が絡みつく。 帰ったという挨拶がないのは今更だが。 誰のものともしれぬ紫煙と香水を髪にまとわりつかせたまま、振り向こうとする俺の頬に唇を触れさせる。自分の足元…
【20170408-2】バニラ
夜会の時間を過ごした独特の香りをまとって、ルベウスが戻ってきた。見惚れるようなしぐさでカフスを外してくつろごうとする手首を捉えて、我がままなほど身勝手に抱きしめ、そのまま床へともつれ込む。 「皺になる」 苦笑を混じらせた…
【20170408】いざなう
ある日、柴さんから「この服をきて、胸がバーンとしてる領主を描いてくだちゃい」と写真が投げられてきました。女性のビスチェみたいな服です。それを筋肉マッチョに着せろというww 私は筋肉を描くのが苦手です! だい…
1周年記念イラスト
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百年のキス【R-18】
氷壁の向こうのような冷淡で薄青の眸が微熱に蕩ける。 俺を貪欲に見つめ、少しの躊躇いもなく快楽に浸りきり、淫靡な笑みが滲む表情で俺が欲しいと誘う。 男がかぶり慣れた冷静な仮面を剥ぐ愉しみで百年。 この俺を求める一瞬を見る満…
【10/5】労わる
暫くナハトメレクの城にいる、とルベウスは言った。それが仕事であることは承知している。そして会いに行くために遠い距離でもない。 一緒に来いとか、訪ねて来い、と言わぬ男だ。 寝台が無駄に広く…
【11/30】全てで知る 【R-18】
乱れる吐息で、掠れた囁く声で、手のひらに感じる汗ばんだ肌で、熱く絡みつく中で、そして穿つ楔で。 どちらが自分のものかわからないぐらいに混じりあって、どちらの快感がわからないほど融けあう。 そんな一瞬を知ってしまえば、他が…
アスタロシュの恩恵
2月1日から14日の間、彼らの世界にもヴァレンタインに似たイベントがあります。 魔族の大将軍の一人、アスタロシュは元ネロ・ヴェネリア(戦乙女)の将軍で、ルーフェロ(旧双子神、聖戦後は魔王)を慕って魔界へと下…