黒と赤

その22 重心の話

柴さんから新たな絵を頂いているのですが、その前に書こうと思っていた記事を忘れないうちに。

きっちりとしたデッサンからの話ではなく、ふんわりとした輪郭程度の話ですが、知っていると知らないではやはり仕上がりに違いが出てくるので、メモ。自分も精通しているわけでないので、間違った解釈もあるかと思いますが、まあだいたいこんな感じでやれば大きくはズレないかと。

正確にやりたい!という方はデッサンの本を買われると最大の近道で良いかと!写真を見てポーズを作るのも良いのですが、理屈が頭に入っているとその写真のポーズを把握して作りやすいかと思います。(デッサンやクロッキーの時に、まずどこのポイントを押さえて観察するかと同じです)

しかも今回の話の内容を自分ができているかといえば大変あやしく、気をつけている、という程度ですのであしからず(´∇`)

気をつけ!状態のならともかく、人は自然体ならダラッとしていると言う話を前に書きました。
http://crystarosh.velvet.jp/granatum/wp/2018/03/28/ts417pose3/

だらっとしている時、どこに体重をかけるか?どうすれば自然に見えるか、という話です。

絵を描くにあたって、デッサンについてはどうしても避けられないし画力向上においては必須、そして苦手、嫌い、な人も多数かと思います。自分も激しくそうです!!

んが、シムでポーズをするに当たっては手足や胴の長さのデッサン崩れを心配することはないネ!と思っていたら、違う落とし穴がありました。

重心です。

これがズレると絵でも3Dでも傾いたり不安定な印象を与えます。どこに力が入ってどこに抜けて、どこでバランスを取るか。これが無いと不自然に人形っぽくなったり、動きがなくなったりします。

しかも3Dなので、正面から見てかっこ良くても、横や後ろから見たらおかしい、上から見たら傾いていたなんてこともザラ。

動きをだすのでよく言われるのがデッサンでや絵で言われる、コントラポストで、肩と腰の傾きを逆にしてS字状の身体のひねりを加えるとよいよというのがありますが、ここにも重心がかかわってきます。

これは向かって左を上げて、腰は下げています。これを自然にやろうとすると、腰はもちろん、胸骨下、上の3カ所を少しずついじらないといけません。そしてポーズだとよくズレちゃいます…

ズレると胸だけが前にでてたりしますよね!

が、縦の線をごらんください。

これが大雑把に重心として通る縦のラインです(繰り返しますが、大雑把な話です)。これに垂直に回転させれば変なひねりは大分マシになります(もちろん最後に真上や左右からの確認と調整は必要ですが、何かわからないけど捻れてるっぽい、直せないという状況からは抜けやすくなります!)

頭の頂点から股間にむけて結ぶラインがあって、そこに手足のバランスをとっていけばあり得ない体重のかけかたや配置になりにくくなります。もちろんのけぞっているとかはまた別ですが、それでもバランスをとる重心点があるのは同じです。

下の図は失敗例です(;´Д`)上体を倒してビリヤードテーブルに屈むという姿勢をとることに気を取られて、身体のひねりと屈み方が完全におかしいです。

また、頭頂から股間へ線を結んだ場合もおかしくなってます。もっと骨盤を奥側にひねって、後ろにいくべきですね。

自分がポーズ作成時にソリッドでやる理由は、この変なねじれが確認しやすいところにあります。

ただポーズの場合は表情を見せたいので、特に二人組ポーズは無理して頭を上げさせたりする場合もあるかと思います。そのときもこの「頭頂から股間を結ぶ線」が意識にあれば、無理なほどのデフォルメは回避できて、ぱっと見た感じならおかしく見えない範囲に収められると思います。

ひねり、回転を加えるときは、必ずRキー+ZZ(曲げる時)か、Rキー+XX(回転)でやる習慣をつけておくと、重心に対するありえない(可動範囲ではない)動きをつけてしまうのを避けやすいです。

 

まぁ話半分で読んで、試して見て下さい( ´∀`)

 

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