黒と赤

オディール

【概 要】  ◆ 街の詳細  (地図つき) ※クリスタローシュの設定サイトに飛びます

首都:ロタン(Lotan) (首都の名前は、城主の数多ある名の一つらしい)

国主:黒鳥城の城主だが、殆ど不在のため、知事がいる

直線で南北最長290キロ、東西最長250キロ程度。

 

現実世界におけるイメージ>>イングランド

 首都イメージ画像

 

 

 

 実質的に、人間、魔族、聖族が入り混じって暮らしている場所であるが、魔族の庇護の強い土地なので、聖族はオブザーバー的な位置である。

人と魔族の極端な親密さが増すことを嫌う聖族は、彼らの生活に混じり、時として介入するが、魔の影響が強い土地ゆえにその力は著しく制限される。

島の丘陵部には街を見下ろすように【黒鳥城】(下図参)と呼ばれる古く壮麗な城が建つが、この城主が天界での戦争が起こる前の旧き神であったことから、一応の配慮をして人間と契約が結ばれている土地においては、魔のいる街で一種の共存に甘んじている。だが、やはり契約の及ばぬ場所では剥き出しの嫌悪や蔑視を隠さぬ者も多い。

 

 

 魔である城主が遠い過去に人と結んだ契約により、この地ではある程度の平和と秩序を保ち、互いに利を認めて生活している。
その代表的なものは城下の街・ロタンにある「レイヴァース・アカデミー」であり、そこでは一般的な学問をはじめとし、古代から培われた魔術や異種族の研究などがされており、城主は城の一部を学生達の寮として開放している。

 

  アカデミーは西方大陸では最高学府であり、「智の砦」と呼ばれ留学生も多い。

また、叡智、調理、医術のギルド本部がある(タブーがないため、他国では宗教的に禁じられた書物や技術が残され、生かされている影響が強い)

 

【歴 史】

 周囲を特殊な霧(磁場を狂わせ方位を狂わせ、時間をも狂わせるという。オディールと契約し庇護を受けたた船でなければ通過できない)を生む海、また水妖 たちが城主を護る為に外敵を殺すことを喜びとしており、さらには東西を人間と関わろうとしないエルフの居住地に囲まれ、大陸からは独立した島のせいか、古 くからの戦争にも巻き込まれることなく、旧神の城主が仮の居(黒鳥城)を立てて島ごと保護したためか、外界からは護られている。

 

海を取り巻く特殊な霧のせいで外界からは隔絶されており、大陸部からは幽界のような扱いをされているが、知識や技術を求めて移住を希望する人間も少なくない。

 

 

そして過去、己が血肉を差し出しても惜しくはないと、闇の持つ知識を求めた人間がいた。
それが今大陸中から知識を求めて人が集うアカデミー「レイヴァース(Reivers)」の初代学長になった青年・パーシヴァル・レイヴァースであり、その望みに気紛れに応えた魔が黒鳥城の城主であった。


人と魔が共に空間を共有し知識を共有すると言えば聞こえが良いが、人側が差し出したものは得られる知識の代償として消える命があっても黙認するというこ と、魔が血肉を欲するという現実を受け入れることであり、対して魔が差し出したものは闇の奥深くに眠らせてきた知識への扉をほんの少し開き、人と共に過ご す時を愉しむことであった。
 

◆(5/12追記)オディール内の移動について

  オディール内の一番一般的な移動手段は馬車鉄道か馬ですが、これでは移動したい距離と時間が見合わず、かつお金のある場合の方法です。


  大陸間にはかつて瞬間移動できるオベリスクがあり、今もシルヴェスとオディールのものは稼動しています。また、アカデミーと寮の間限定で同じシステムのものがあります。

 それを何者かが研究し、短距離ではありますが人を運べる人口のオベリスクを作り出しました。
  創設者についてはアカデミーの学生であるとか、魔族と手を結んでいる偉大な魔術師であるとか、果てはダークエルフであるとかさまざまな噂と憶測が飛ん でいますが、開発と維持に膨大な金がかかっているのか、利用には馬車鉄道で同じ距離を移動する10倍以上の金額を要求されるあたり、経済社会に関わってい る者のようです。


   稀に目的地ではない場所へ飛ばしてしまう「誤爆」もありえること、保障も返金もないことを了承の上使うことを求められます。
   しかしながら時は金なりで急いでおり、懐にも問題がない人々は「誤爆」覚悟で利用しているようです。
  一度に遠距離は飛べず、例えばAからDの地点に行くには、B、Cと経由する必要があり、経由地ごとに料金を取られます。その途中で誤爆して、全然目的外の場所に行くこともありえます。

参考馬車鉄道で中心市街地から不夜城まで150ディナ、中心市街地から旧市街まで300ディナ、中心市街地から東の環状列石遺跡まで300ディナとなります。


名称via arcanum ヴィア・アルカナム(秘密の道の意味)


場所:各エリアにひっそりと(創作上都合の良い場所に作っていただいて構いません)
   ただし、馬車鉄道の一区間には、最低でも細かく3つぐらい経由する必要があります。場所によってはそれ以上。


形状:高さ3メートルぐらいの五角柱のオベリスクと、その前に直径1メートル程度の古代文字と特殊な文様が刻まれた丸い魔石。その上に立つことになります。

   一度に運べる人数:4人まで。しかもそれぞれに誤爆する場合もあり。

   24時間つねに係員(フードつきの魔道士ふう衣装を着ており、滅多と顔が見えません。魔族と言う噂もあったり)が待機しており、その人にお金を払って起動してもらいます。


   係員の唱える呪文にオベリスクが反応すると、魔石の文字と模様が光って浮かび上がり、その光が搬送する存在の全身を包み込みます。その後、約10秒ほどで次の経由地へ瞬間移動します。
   その一瞬、人の世界ではないような風景が見えたという人もおり、幻覚でないならば次元を捻じ曲げている可能性もありますが詳細は不明。
   また人によっては内臓がひっくり返るような最悪の気分とか、三日分の二日酔いが一気にきたとか、眩暈が半日治まらなかったなどありますが、何も副作用がない人もいるのでそれぞれです。
   しかしながら本当に何も副作用がないのかは謎なので、お金があろうとも頑なに使うのを拒む人もいます。

 

【司法機構】 

   そもそもが人間メインで発展してきた島ではないため、かなり異色。

 

   大陸において死罪や量刑に相当する犯罪は、記憶抹消後、島外追放され二度と戻ることが不可能な措置をされる。罪の重さによって追放される先はさまざまで、重罪ほど飛ばされた先での死をほとんど免れられない土地となる(流刑される先は極秘)。

   その司法判断をするのは旧市街にある司法院。重犯罪者を一時的に収監しておく牢が地下にある。

 

   一方で軽犯罪への対処や日常の安全を護るために、騎馬警備隊がいる。

   人間と能力を制御されたウェアウルフ(非常時以外は人間の姿で、普通の人間には区別がつきません)が警備に当たる。

   治安を護るといえども、対象がクリーチャーや魔物である場合は、竜騎士団が対応することになっている。

   軽犯罪(無銭飲食やスリなど)で捕まえられた場合は、各地にある留置所に入れられる。そこで数日の拘留期間をすごし、司法院からの判断指示に従うことになる。そこで度重なる再犯や悪質な犯罪者であると判断されると、旧市街へと送られる。

 

   騎馬警備隊は街を巡回し住人の日常の平和と安全を護り、犯罪者相手でない限りは穏やかに礼儀正しく対応するが、犯罪を目の前にすると豹変するので、その二面性が恐れられていると同時に頼もしく慕われているようである。